ホームステイ体験 - Day 4 気まぐれドーニ

朝、リビングでイブラヒム氏と話していると、ボソッと「今晩ドーニが出る」と言われました。(ドーニはディベヒ語でフェリーのこと)

ドーニ好きの私は「それ乗りたい!」と即決。当初は翌朝のスピードボートで帰るつもりでしたが、予定を早めてこの日に出発することに。

ちなみに遠くの島へ行くドーニは、夜行バスのように、夜に出港して翌日の朝に目的地に着きます。

私はどの島に行くにもドーニを使いたいのですが、多くのドーニには運航スケジュールが存在しません。運航日や時間はキャプテンの都合で決まるようで、島の人でも予測はできません^^;

チケットを予約していただいた後、先日とは別のスノーケリングスポットで泳ぎました。その後はのんびり散策。

島の造船エリアでドーニを作る方々に遭遇。ミードゥ島は腕のいい大工さんが多いことで有名で、船やモスクを設計図なしで作るのだそうです。

奥さんは、ジョーリ(ガーデンチェア)でせっせと食事の準備。平和な日常です。

出発が近づくと、娘さんが「ドーニの中で食べてね」とお弁当を渡してくれました涙。私が食べれるようにトウガラシを抜いてくれたとのこと。

奥さんのお友達も見送りに来てくれました。私のつたないディベヒ語をおもしろがっていた方で、この時も冗談交じりに「ここにずっといなさい」と言ってくださいました。

たった3泊4日の滞在でしたが、まるで3ヵ月くらいいたような気分。フレンドリーな島の方々に囲まれて、居心地よく馴染んでいました。

午後5時半、ドーニ出港。私は、ドーニのデッキから足を投げ出して景色を見るのが大好き!

優しい色のサンセット。「島で私を見た」というご婦人に話しかけられ、楽しくおしゃべりしました。ミードゥ島の方は、外交的でひょうきんな方が多い印象です。

日が沈むと夜。環礁内はリゾートの照明で明るいですが、3時間ほど経って環礁を出ると真っ暗な世界が訪れます・・・(この時を待ってました!)

黒い海と水平線が一つに溶け合って、空には満点の星空・・・まるで「宇宙」みたい!私、宇宙にいるんじゃない!?(息してるけど!)

その瞬間、私も宇宙と地球の一部になり、完全に繋がって深い深い安心感と幸福感に包まれました・・・

このドーニの楽しさを知ると、スピードボートすら無難すぎて退屈に感じてしまいます。(国内線で移動なんてもってのほか!笑)かと言って、運航スケジュールがないのでこの体験をお客様とシェアできないのが残念です。


一晩中デッキにいたかったですが、途中で眠気におそわれ、船内に入って熟睡しました。今回も腹巻が枕の代わりとして大活躍。

まるで全てがおとぎ話のような、ミードゥ島のホームステイ体験でした。(おわり)