モルディブ人に学ぶ、物おじしない英会話

あまり知られていませんが、モルディブの現地語は「ディベヒ語」です。
でも観光業が発展しているからか、国内ほとんどの場所で英語が通じます。

モルディブ人が話す英語、初めて来た頃は「速いし聞き取りづらい」と思っていました。
でもそれは、どの国に行っても感じることかもしれません。
どの国の英語にも癖があり、慣れてくれば聞き取れるようになります。


慣れてくると、彼らが話す英語の文法がかなり適当だということに気づきました。

※近年では政府・私費の留学生として英語圏に留学するモルディブ人もいるし、リゾート勤務や海外ビジネスが長く、正しい英語を流暢に話される人も多いです。が、ここではそうではない人々のことをお伝えします。


私の友人達は、英語の文法である「名詞・動詞の単数形・複数形」「時制(過去・現在・未来)」を無視して話すことがあります。

なので会話をしていると、「いつ」「誰が」何をした話なのか、チンプンカンプンになることも。そして私が「それってこういうこと?」と聞きなおし、「そうそう!」「んーじゃなくて…」と会話が続き、最終的に話がマッチします。


おじいちゃん、おばあちゃんに至っては、単語だけを繋げて会話をされます。
それでも、ディベヒ語が得意でない私からすると大助かりです。
普通のご老人が英語でコミュニケーションされるだけでもスゴイですよね^^

※ここにも例外があり、ビジネスしてるおじいちゃんは英語をよく喋ります。


この「文法を無視する会話」を「ピジン言語」と呼ぶのだそうです。
私がモルディブ人を尊敬する点は、このピジン・イングリッシュで英語圏ネイティブとも堂々と会話を楽しんでいることです!

日本人は「正しい英語を話さなきゃ」と思いがちですが、「単数形・複数形」から解放されるだけでも気持ちがラクになりませんか?(英語ネイティブの友人の話では、非ネイティブの発音や文法が間違っていても、頭の中で正しい英語に翻訳して理解するんですって)


モルディブに来て学んだことはたくさんありますが、彼らの英会話術もその一つ。
この度胸は見習いたい!

もともと人懐っこく、いろんなことに興味津々なモルディブ人だからこそ、「文法」という「形」より、「相手と通じ合いたい」という「心」が先行するのかな?

ともあれ、モルディブ人の前では「間違えたら恥ずかしい」なんて恐れる必要はありません。
皆さんもモルディブにいらしたら、殻を破って英語で話してみましょう!^^